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初期むし歯に対する当院の取り組みについて

【患者様へ】

当院では、トランセントホワイトニングシステムによる歯面の変化について、継続的に臨床観察と学会報告を行っています。初期むし歯に認められた再石灰化を示唆する所見についても、米国レーザー医学会を含む学会で発表致しました。
Best Overall Clinical Award Recipient
(臨床部門 最優秀賞受賞)
Dr. Richard E. Fitzpatrick Clinical Research and Innovations Abstract Award
(Dr. Richard E. Fitzpatrick 臨床研究・イノベーション抄録賞受賞)

こうした臨床経験を踏まえ、初期むし歯のうち、診察により非切削的な管理を検討できると判断した病変に対して、歯質の保存と病変部の状態改善を目的とした光照射を行っています。本施術においても過酸化物を使用しません。

■ これまでに観察している変化

照射後に、病変部の色調改善や表面の滑沢化、蛍光画像上の変化が認められた症例を経験しています。通常光での観察やシェードガイド、蛍光画像などを用いて、施術前後の状態を記録しています。

ただし、色調や蛍光画像の変化だけで、歯質内部のミネラル回復や硬度の上昇を確定することはできません。本照射によるむし歯の進行停止や長期的な効果についても、引き続き検証が必要です。学会発表は、治療効果の確立や機器の使用目的としての承認を意味するものではありません。

■ 施術回数・間隔と費用について

表面に粗造感のある初期むし歯では、当院のこれまでの臨床経験に基づき、表面の滑沢化まで約3回の施術を目安としてお伝えしています。施術間隔は、概ね1か月以内を推奨しています。

必要な回数や得られる変化には個人差があり、病変の状態や経過を確認しながら、施術間隔や継続の必要性を判断します。

費用は当院のホワイトニングと同じ料金体系です。具体的な金額は料金表をご確認ください。病変の状態に応じて照射時間を延長する場合がありますが、この延長に伴う追加料金はいただいていません。

■ 主なリスク・注意点

一過性に歯がしみる症状、歯肉の軽度の発赤・炎症が生じることがあります。

すべてのむし歯が対象となるわけではありません。病変の深さや実質欠損の有無、症状などを診察し、実施の可否を判断します。必要な修復処置や歯髄・根管の治療を、本照射で代替することはできません。

施術後も、かかりつけ歯科医院等でむし歯の管理と定期的な経過観察を継続していただくよう推奨しています。

■ 適応外使用について

使用する照射器は、漂白剤を用いた歯のホワイトニングを使用目的とする一般医療機器です。過酸化物を用いない本施術、およびむし歯の改善を目的とする使用は、添付文書に記載された使用目的の範囲外にあたります。

当院では、期待される変化と現時点での限界、リスク、代替となる管理・治療方法について説明し、同意を得たうえで自由診療として実施しています。

初期むし歯への光照射についてご相談を希望される方は、診察時にお申し出ください。

【歯科医療関係者の皆様へ】

本取り組みに関する研究・学会発表内容は、当院の講習会にてご説明しております。

■ 初期齲蝕への臨床応用と安全管理について

当院では、これまでの臨床観察や学会発表を通じて得られた知見を、歯科医療関係者の皆様と共有し、初期齲蝕に対する非切削的管理の可能性を広げていきたいと考えています。

一方、初期齲蝕病変部では、脱灰や着色などによって健全歯面とは異なる光照射時の反応が生じる可能性があります。また、病変の状態や隣接する歯肉の特性によっても、照射時の反応が異なることが考えられます。

そのため、病変の特性を踏まえた適応判断、照射条件の検討、患者様への説明および安全管理が重要と考えています。

当院では、これまでの臨床観察から得られた知見と、現時点で明らかになっていること、今後検証が必要な事項を区別しながら、講習会にてお伝えしています。

本法の臨床応用を検討される歯科医師の先生方には、機器の導入状況にかかわらず、当院の講習会をご受講いただきますようお願い申し上げます。

■ 講習会の受講対象について

当院では、健全歯質の保存と、十分な情報提供に基づく患者様の意思決定を重視しています。
本講習会は、歯質保存の重要性を理解し、適応判断とリスク管理を重視される歯科医師の先生方を対象としております。

ASLMS 2026 Annual ConferenceにAll-Accessで登録された先生方は、2026年11月30日までオンデマンド配信をご視聴いただけます。なお、新規登録受付は2026年11月2日をもって終了しております。



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